債務整理のその後
2012年3月10日
債権者との和解が終わり、お客様への最終報告、精算、これから返済がある方へは返済方法の引き継ぎを行い、それを終えると当方としてはほっと一息といった感じです。どうか無事に、何事もなく、あわよくば早期に完済してほしい!と心から祈り、お客様とは一旦お別れをします。
複数社ある方は最初の介入から引き継ぎまで1年あるいは2年以上(武富士のようにあちらの都合で予定が狂わされることもあります)かかることもしばしばですが、長かった道のりは、何よりお客様の以前はすさんでいたであろう生活の改善、精神の安定に与するだけではなく、当方並びに当事務所スタッフの成長にも与するものだと確信しています。
例えば、債務整理を終えた方から、今住宅ローンが組めますか?とか、車のローンが組めますか?とか、クレジットで返済を組めますか?とか、よく問い合わせをいただくことがあります。
基本的には、信用情報機関(JICC,CIC等)に延滞情報が載っていますから、「完済から5年は無理」ですよ、と説明をしています。
債務整理の経験者には、借入をするということを「もう二度としない、懲りた」という方と、やはり「今後も借入をしたい」という方の2種類の方がいらっしゃるので、このお客様はどちらに該当するのか、という見極めも必要になっています。
債務整理の結果、過払い金が発生していて、残債がなくなっていた債権者については、基本的には延滞情報にはならないことになっていますから、万一おかしいな、と思われた方は、信用情報の削除・訂正の依頼を債権者にする必要があるでしょう。
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