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実務雑感vol.28~相続

2022年9月3日

期限があることは人命救助につながる!

親の相続に何年も手をつけられていなくて、
というご相談がたまにあります。

ありがちなのは7、8年くらいの放置パターン。

相続発生当時は諸手続きを自分でやりかけたけど、
仕事が忙しいし、
必要書類集めるのもよくわからないし、
銀行や役所は土日やっていないし、
期限も言われず急かされないから
そのまま放置してしまったというパターン。

空き家の実家が近所迷惑になってしまって
そろそろ処分しないといけない、
預金を放置していたら、
いつのまにか国に没収されてしまうのでは、
などいろんなケースでご相談いただきます。

不動産については、
今まで相続登記に期限がなかった結果、
日本の国土の22%が
所有者不明土地となってしまいました。

これは九州本島を上回る面積です。

何十年もの相続登記の放置は、
自然災害が多い昨今の日本に
深刻な問題提起をしました。

所有者が分からないと
復旧や防災のための
公共事業などが進まないのです。

今回民法改正で相続登記は
不動産を取得したことを知ったときから
3年以内にしなければならない
という新たなルールができました。

つまり期限が設けられたのです。

これによって
国土の利活用がなされて
一人でも多くの
尊い人命を救えるようになることを
切に望みます!

#空き家  #所有者不明土地  #相続登記義務化

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