実務雑感vol.10～成年後見

2021年1月29日

★後見人の真の役割とは？

後見人の真の役割は「財産管理」？「身上監護」？

私はこう思います。

いつも「皆さん穏やかにお過ごしだといいな」 と思っています。

例えば年末年始、様々なサービスも手薄になりがちな時期ですが、

「SOSも出せずにご本人が苦しまれていたらどうしよう」

そんなことも頭をよぎります。

施設入所されていても、急に容態が急変して入院した、

と施設から連絡が入れば その手続きにかけつけなければならないのは

後見人の役割の一つ。

そんな緊急時の対応を任せられる「安心」を提供するのが

後見人の真の役割ではないかと私は思います。

 

以前こんなことがありました。

１月２日、毎年ラグビー大学選手権が行われており、

私はそのほとんどを現地で観戦していますが、

一度観戦中に施設から携帯電話へ着信がありました。

「えっ、なにかあったのかな！？大丈夫かな？」

と慌てて折り返したところ、 単なる事務連絡でした。

正月三が日に事務連絡をしてこられる、

というのも 珍しいことですが、

やはり施設にお勤めの方は それだけ忙しく

最前線で気持ちが張っている、 ということなのだろうと、

納得したものでした。

後見人はご本人の財産管理をしっかり進めることは

当然のことながら、

ご本人のそばでお世話する方を表の存在とすれば、

後見人はいつも裏でスタンバイしている

安心の陰の担い手と言えるのかもしれません。

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